400mでは
「カーブで加速する」
「遠心力を使う」
という表現がよく使われます。
しかし、この言葉は少し誤解されやすい表現でもあります。
この記事では
- カーブで加速すると言われる理由
- 遠心力を利用するとはどういう意味か
- 実際の走り方
を解説します。
カーブで加速すると言われる理由
400mでは
- スタート〜加速局面
- 200〜300mの局面
この2回の局面でカーブを走ることになります。
推進力とは別に、カーブでは遠心力が発生するため
それを利用して走るという考えから
「カーブで加速する」
という表現になります。
そもそも遠心力とは?
遠心力とは円運動をしている物体が外側へ引っ張られるように感じる力です。
遠心力の向きは常に円の中心から外側に向かいます。
物体は本来真っ直ぐ進み続けようとする性質があります。
しかしカーブでは
直進しようとする+進行方向が曲がる
という状況になるため、外側に飛び出そうとする力が生まれます。
これが遠心力です。
遠心力を利用するとはどういう意味か
ここが誤解ポイント。
遠心力を使ってスピードが上がるわけではありません。
実際は
- 体を内側に傾ける
- 地面反力の向きを調整する
ことでカーブをスムーズに走っています。
このとき、重心の位置も身体のやや内側に寄ります。カーブを抜けて直線に入るタイミングでこの内傾を戻しますが、この時に力を入れるのではなく、外に飛び出そうとする遠心力に身体を預けて、重心を身体の中央に乗せることでスムーズな直線のスプリントに移行できます。
この重心のスムーズな移動が遠心力を利用する意味になります。
カーブで重要な体の使い方
ポイント
- 体を内側に傾ける
- 接地は体の真下
- 外側に膨らまない
- 腕振りでバランスを取る
- ピッチでリズムを取る
カーブはスピードに乗った自転車でペダルを漕がずに進むように、転がるような軽い脚運びで走り、直線に入る時は自転車のペダルを踏み込むように重心の乗った走りを行います。
カーブが上手いと何が変わるか
カーブで無駄な力を使わないと
- 直線でスピードを維持できる
- 中間疾走が楽になる
- 後半の余力が残る
カーブで無駄な力を使わないことは重要ですが
無駄な力を使わない=力を出さない
という意味ではありません。
カーブで力を抜いてしまいスピードが出ていないと、直線に入ってから再加速する必要があり、無駄な力を使うことになります。
カーブも直線も最適な出力配分が重要です。
【400m】ペース配分のコツ|区間ごとの出力マネジメント
カーブで無駄な力を使わないことは、その後のバックストレートの中間疾走にも影響します。
【400m】中間疾走(100〜200m)の走り方|バックストレートで失速しないコツ
まとめ
カーブで遠心力を使うとは
「遠心力で加速する」という意味ではなくカーブ特有の力のバランスを利用してスムーズに走るという意味です。
カーブでは遠心力によって体が外側に引っ張られます。
その力とバランスを取りながら重心をコントロールすることで、スムーズに直線のスプリントへ移行することができます。


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